出張クラウド管理のコンカーは、先ごろEY税理士法人と共同でビジネス渡航者向けに税務と入国管理を統合したソリューションを開発し、日本で提供開始した。税収増加を目的に厳格な規制を設ける国が増えるなか、両社のソリューションのシームレスな統合によって、申告漏れ、追徴課税、レピュテーションリスクを防ぐ。従業員が移動中に、税金や出入国管理の問題で業務の遂行を妨げられないようにする狙いもある。
具体的には、出張および事業活動データを出張管理クラウド「Concur Travel」内で収集。EYの税務・入国管理技術を使用して、出張前にビジネス渡航者の税務と出入国要件を評価する。Concur Travelのデータに直接リンクすることで、国内外の納税義務に関するリアルタイムの分析を提供する。
コンカー代表取締役社長の三村真宗氏は、「日本企業の海外出張に伴い出張の機会も増える昨今、税務や出入国審査における各国の複雑な要件を満たすことは、事業活動において不可欠。旅程情報から課題やリスクを特定することで、企業のコンプライアンス強化も可能になる」などとコメントしている。統合ソリューションはSAP Concurを使用することで、EYの顧客も利用できるようになる予定。