ナビタイムジャパンは、2021年ゴールデンウィーク期間(4月29日~5月6日)、屋外観光スポットで最も検索数が多かった「国営ひたち海浜公園」について、コロナ禍における検索数推移と利用実績に関する分析結果を発表した。
分析に用いたのは、ナビタイムが提供する各種ナビゲーションサービスから同意を得て取得した、経路検索条件データ(検索履歴データ)や徒歩による移動データ(GPSデータ)。
これによると、同公園を目的地に設定した検索数は、コロナ以前の2019年は人気植物の見ごろである4月と10月、そして大型イベント開催の8月に大幅に増えたが、2020年は4月~5月の休園や8月のイベント中止で大幅に減少した。ただし、10月は同17%増となり、関東近郊で密を避けるニーズに合致した屋外自然スポットとして人気が高まったことがうかがえる結果となった。2021年4月は、検索数が2019年同月より約35%減少したものの、2020年10月よりは増加しており、来園需要が一定数あったことも判明した。
これを踏まえ、歩行者のGPSデータをもとに公園内と周辺の利用状況を分析。2020年4月は休園のため、公園内の利用はなく、周辺の商業施設の利用に留まるが、2020年10月は公園内の各所でGPSデータが測位された。
さらに2021年4月には、公園内でのGPSデータの測位範囲が拡大。50mメッシュ単位での即位状況を示したヒートマップからは、西口周辺の「スイセンガーデン」「たまごの森フラワーガーデン」から見どころの花が多くみられる「みはらしの丘」に移動する来園者が多いことが見てとれた。一方で、南西側の「大草原フラワーガーデン」と「草原エリア」や、西口と南西エリアを結ぶ移動経路上の「まつかぜ橋」「はまかぜ橋」にも測位が確認できることから、公園内を周遊する需要が一定数存在することが推測されるとしている。