ANAグループのANAXおよびANAビジネスジェットは、地域創生インバウンド協議会による「富裕層向け旅行コンシェルジュサービス」実証事業に参画し、アフターコロナでの旅行市場で富裕層の「窓口」となる事業を進めていく。 2年間の実証事業の予算規模は約2000万円。
この事業では、参画企業とともに、旅行コンシェルジュブランド 「nfinity-無限」を設立し、富裕層向け体験旅行の造成、体験旅行を提案するデザイナーの育成を行うほか、富裕層を顧客とする海外の旅行代理店向けの専用サイトを開設する。
ANAグループのほか、エイべックス・エンタテインメント、スノーピークなどの協議会会員を中心に、日本旅行、ワールド航空サービスなどの旅行会社や鳥取県なども参画。体験旅行の開発には参画企業のほか、東京藝術大学、NHK交響楽団、BS-TBS、マガジンハウスなども協力していく。
体験旅行の造成では、「食」「ウェルネス」「文化」「アート」「アウトドア」「スポーツイベント」の6テーマを設定。デザイナー、ガイド、サプライヤー、地域自治体などが一体となり、それぞれのネットワークを十分に活かした超富裕層に向けた体験旅行を開発する。
事業フェーズは3段階に分け、当面のフェーズ1では、国内富裕層マーケット向けに商品開発、販売を行い、海外からの観光ビザ発給解禁に備える。フェーズ2では、国内富裕層向けのオーダーメイド型旅行を提供。フェーズ3では、最終ターゲットとして純資産50億円以上を有する海外の超富裕層マーケットに向けたオーダーメイド型旅行のサービス提供を目指す。