HIS、売上高45%増で黒字転換、海外旅行は米西海岸などが好調 ー2024年度第3四半期

エイチ・アイ・エス(HIS)は、2024年10月期第3四半期(2023年11月1日~2024年7月31日)の連結決算を発表した。売上高は前年度同期比44.9%増の2376億円、営業損益は前年度同期の42億円の損失から55億円の利益に転換し、経常損益も前年度同期の40億円の損失から55億円の利益に転じた。純利益は38億9000万円となり、前年度同期の56億円の損失から大幅に改善した。

海外旅行事業では、円安、現地の物価高、燃油高騰などが影響し、ハワイ・ミクロネシアは引き続き低調だった一方で、韓国や台湾、欧州・オセアニア方面に加えて、スポーツ観戦需要が旺盛なアメリカ西海岸などが好調に推移した。また、国内旅行事業では前年の「全国旅行支援」の反動減が一部みられたものの、段階的に回復した。法人事業では社員旅行や研修旅行など大型の企業案件の受注が増加した。

その結果、旅行事業の売上高は同50.9%増の1944億円、営業利益は47億円(前年同期は営業損失41億円)となった。

ホテル事業では、「変なホテル」ブランドを中心とした国内ホテルと、台湾の「グリーンワールドホテル」、韓国の「変なホテル ソウル明洞」などの海外ホテルが好調に推移。売上高は同33.3%増の172億円、営業利益26億円となった。

九州産交グループでは、バス事業、航空代理店事業及びその他事業の牽引により好調に推移したことで、売上高は同11.4%増の179億円、営業利益は3.5億円となった。

なお、通期の連結業績予想に変更なく、売上高3600億円、営業利益110億円、経常利益110億円、純利益70億円を見込む。

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