観光庁が取りまとめた2013年6月分の主要旅行業者の旅行取扱状況速報によると、主要57社の総取扱額は前年比1.3%増の5039億8474万円となった。国内旅行が4.0%増の3130億6550万円と5ヶ月連続でプラスとなり、全体のプラス推移を牽引。外国人旅行は21.4%増の58億4742万円と堅調だが、海外旅行は3.4%減の1850億7181万円と5ヶ月連続でマイナスとなった。ただし、マイナス幅は5月よりも2.7ポイント改善した。
海外旅行は中国、韓国の不調が続く。旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱額は0.2%減の569億1225万円だが、取扱人数は12.1%減の27万4470人と2ケタ減となっており、単価の低い両方面の送客減の影響がうかがえる。
会社別で前年を上回ったのは56社中24社となり、前月よりも9社増加。取扱額が100億円以上の大手では、日本旅行が9.1%増の120億円と大幅に増加したほか、JTBワールドバケーションズが4.3%増の183億3707万円が前年を上回った。取扱額では、阪急交通社(11.4%減の243億9554万円)、エイチ・アイ・エス(HIS)(1.3%減の242億4667万円)、JTBワールドバケーションズの順となった。
一方、国内旅行では53社中31社が前年を上回った。中でもエイチ・アイ・エス(47.5%増の25億9781万円)、i.JTB(29.2%増の75億1036万円)、日立トラベルビューロー(22.2%増の7億5053万円)の伸びが目立つ。募集型企画旅行の取扱額状況も、取扱額は9.1%増の651億5835万円、取扱人数は8.0%増の252万8338人と、好調な推移となった。