JTB総合研究所の「バブル世代」を対象にしたライフスタイルと旅行消費に関する調査で、旅行の情報収集や申込み時に、約7割の人がインターネットを利用していることが判明した。国内旅行の場合、インターネットでツアーや宿泊施設を探す人は74.5%、申込みで利用する人は71.1%で、「自分のみ」「夫婦のみ」「夫婦と子ども」など同居家族別で見ても大きな変化はない。
海外旅行の場合も、インターネットでツアーや宿泊施設を探す人は69.8%、申し込みをする人は67.1%と、インターネットが主流となっている。ただし、同居家族別で異なり、「自分ひとり」は情報収集および申込み時のインターネット利用率がそれぞれ8割を超え、他の客層より10ポイント以上高い結果となった。また、「夫婦と子ども(末子が未就学)」は、申込み時のインターネット利用が50.0%に対して店舗が38.5%となり、店舗が全客層の中で唯一3割台となっている。
また、旅行先に情報源として持って行くものは、国内・海外、男女ともに「ガイドブック」の割合が最も高い結果に。ただし、男性は「スマートフォン」「ノートパソコン」の割合が高く、国内旅行では「ガイドブック」と僅差になっている。
▼当時の「パッケージツアー」利用者は、今も利用
海外旅行は「3年程度行っていない」が7割、子どもの教育要素重視派も
海外旅行の形態をバブル当時(18~25歳)と現在で比較すると、当時は「添乗員付きパッケージツアー」が50%~60%と高かったが、現在は「個人手配」や「フリーパッケージツアー」が主流。ただし、バブル期にパッケージツアーを利用していた客層は、例えば「独身」で当時のパッケージツアー利用者(51.1%)の現在の利用率は30.4%で、フリーパッケージツアーの26.1%よりも多い。また、「子供あり」の当時のパッケージツアー利用していた人(54.1%)の現在の利用率は25.5%となっている。また、海外旅行の行き先は、近年増えた韓国以外は大きな差は見られないという。
なお、旅行頻度は国内旅行が「年に1回」(35.0%)が最も多く、「年に2回」(27.5%)、「年に3回以上」(20.8%)。海外旅行は「近年(3年程度)行っていない」(70.3%)、「2~3年に1回程度」(13.6%)、「年に1回程度」(10.4%)の順。旅行のきっかけは「友人や家族との会話」(56.2%)が最多で、子どもありの層でその傾向が強い。また、旅行の決め手で重視するものは、男性は「リフレッシュできるか」(60.7%)、女性は「美味しいものが食べられるか」(61.6%)が最も高かった。子どもが小さい層では「金額が安いか」も高い割合。「子どもの教育のためになるか」は子どものいる層のうち、末子が未就学、末子が 18 歳未満で高くなっており、旅行に対して教育要素を求めている様子もみてとれる。
同調査は2013年11月13日~18日まで、インターネットで実施。調査対象は、首都圏、名古屋圏、大阪圏に居住し、過去3年以内に宿泊旅行をしたことがある1959年~1970年生まれの男女1651人。