観光庁が取りまとめた2014年2月の旅行取扱状況速報によると、主要57社の総取扱額は、前年比1.1%増の4552億2136万円で前年を上回る推移となった。海外旅行、国内旅行、外国人旅行のいずれも前年を超える取扱を達成し、特に国内旅行は13か月連続の増加となっている。
海外旅行は1.1%増の1747億7848万円。依然として中国、韓国方面の低調が続いており、ブランド商品(募集型企画旅行)に限ると、取扱額は4.6%減の522億5973万円。取扱人数では11.4%減の32万5130人と2ケタ減の落ち込みが続く。伸び率を見ると、JTBコーポレートセールスが21.8%増、JTBビジネストラベルソリューションズが12.8%増、阪急阪神ビジネストラベルが7.2%増など、業務渡航系の伸びが良い。取扱額の上位3社は、エイチ・アイ・エス(HIS)が8.8%増の324億8700万円、JTBワールドバケーションズが5.2%減の172億1360万円、阪急交通社が5.7%減の165億344万円の順。
国内旅行は0.7%増の2749億327万円で、かろうじて前年を上回った。ブランド商品では、取扱額が0.9%減の645億8166万円、取扱人数は3.2%減の268万2452人で、マイナス推移となっている。取扱額の上位3社はジェイティービーが2.5%増の613億7386万円、楽天トラベルが5.3%増の227億747万円、日本旅行が3.1%増の164億9467万円の順。
外国人旅行は23.3%増の55億3960万円で、旅行商品ブランドの取扱額は44.7%増の2億4727万円、取扱人数は41.8%増の7977人だった。取扱額の上位3位はJTBグローバルマーケティング&トラベルが19.4%増の18億4272万円、日本旅行が25.6%増の9億3288万円、近畿日本ツーリストが1.2%減の5億7890万円の順。