内閣府の平成26年版(2014年)高齢社会白書によると、日本の高齢者人口(65歳以上)は前年比3.6%増の3190万人に増加し、総人口に占める割合(高齢化率)は1ポイント増えて25.1%に上昇した(2013年10月現在)。過去最高の高齢化率となった一方、15~64歳の生産年齢人口は1.5%減の7901万人となり、32年ぶりに8000万人を下回った。
高齢者世帯数も2093万世帯(2012年)と増加し、全世帯の43.4%(前年:41.6%)に拡大。夫婦のみ世帯と親と未婚の子のみの世帯、1人暮らしの単身世帯が増えており、単身世帯と夫婦のみ世帯で半数を超える。また、高齢者人口に占める1人暮らしの人の割合は、1980年には男性4.3%、女性11.2%に対し、2010年には男性11.1%、女性20.3%と倍増している。
暮らし向きについては、「心配ない」(「全く心配ない」と「それほど心配ない」の計)が71.0%で、年齢別では80歳以上が8割と最も高い。高齢者世帯の平均所得は303.6万円で、全世帯平均548.2万円の半分強。ただし、世帯人員一人当たりでは195.1万円となり、全世帯平均の208.3万円と大差はない。高齢者世帯の平均所得のうち、公的年金・恩給は209.8万円で約7割。公的年金・恩給を受給する高齢者世帯のうち、56.8%は全所得を公的年金・恩給としている。
平均貯蓄額(世帯主が65歳以上の世帯)は2209万円で、全世帯平均の約1.3倍。負債は少なく、持ち家率も9割を超える。貯蓄の目的は「病気・介護の備え」が62.3%と最も多く、「生活維持」(20.2%)が続く。「豊かな生活・趣味」は4.6%で3番目。「旅行・買物」も1.6%の回答があった。
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(トラベルボイス編集部)