アジア3カ国の「日本コンテンツファン層」は平均30.3歳、イメージ総量最多のタイが来訪意向も最高 ー博報堂調べ

博報堂DYメディアパートナーズ・メディア環境研究所は、タイ・ベトナム・インドネシアの3カ国(各国500人)を対象に、「日本コンテンツファンの実態」「日本コンテンツに対するイメージ」「メディアの接触状況」などを含むメディア・コンテンツの環境を調査した「第1回 ASEAN メディア・コンテンツ調査」を実施した。

それによると、「日本コンテンツファン層」の平均年齢はタイで30.2歳、ベトナムで28.7歳、インドネシアで31.6歳。タイとベトナムの「日本コンテンツファン層の属性」では男女比はほぼ同数で、年代別では10代の割合が最も高かった。また、インドネシアでは、日本コンテンツファン層が各年代に分散しており、比較的高収入層が日本コンテンツのファンになっている実態が分かった。このほか、学生の割合はタイとベトナムでは34〜40%だったが、インドネシアでは17%と低く、主婦層が22.1%と3カ国では一番高い割合となった。

また、「ファッション」「食」「旅行」「教育」「医療サービス」「流行・生活」への関心の高い国と地域(対象は日本を含む18の国と地域)について示した「日本へのイメージ総量」については、タイでは日本に対するイメージ総量が最も高く、アメリカ、韓国と続き、シンガポールを除き他のASEANに対するイメージが低い結果になった。ベトナムでは、アメリカに対するイメージ総量が最も高く、日本はフランスとほぼ同量で4位。インドネシアではシンガポール、アメリカに続く3位で全体的にイメージ総量が少なかった。

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この結果から、博報堂では、総じて日本コンテンツファン層は、調査対象者全体よりも日本についてのイメージ総量が多く、「コンテンツ産業」によるファンの獲得は、「ファッション」「食」「旅行」「教育」「医療サービス」「流行・生活」といったコンテンツ以外の産業に影響をおよぼすことが明らかになったとし、特にタイ・インドネシアでは、調査対象者全体とファン層とを比較すると、ファン層のイメージ総量が20ポイント程度上回っていることから高い相関がみられると分析している。

「訪問したことがある国」「1年以内に訪問したい国」「いつか訪問したい国」についての調査も実施。タイでは、「いつか訪問したい国」で日本が1位、「1年以内に行きたい国」では日本は2位となった。ベトナムでは、「いつか訪問したい国」の1位がアメリカ。「1年以内に行きたい国」ではシンガポール、タイなどのスコアが高い。インドネシアでは、「訪問したことがある国」、「1年以内に訪問したい国」「いつか訪問したい国」ともシンガポールが1位。

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なお、日本のテレビ番組に対する興味については、日本のテレビ番組をみたいと思っている人はタイで65.2%、ベトナムで72.6%、インドネシアで74%だった。好きなジャンルについては、タイのトップ3は、「料理・グルメ番組」「旅行番組」「コメディ番組」、ベトナムのトップ3は、「映画」「ドラマ」「子供向けアニメ」。インドネシアのトップは「子供向けアニメ」で1/3以上が見たいと回答した。

(トラベルボイス編集部)

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