楽天は、楽天トラベルの予約実績をもとに2014年秋の旅行動向を発表した。発表によると、同社の国内旅行予約は前年同期比14.7%増と好調。特に、九州3県が人気の集めており、都道府県別の伸び率ランキングも発表した(ランキングは下段で紹介)。
伸び率ランキングで1位は、佐賀県。楽天は、この理由を首都圏からの増便による旅行者増とみている。これは2014年7月には羽田、8月には成田からの有明佐賀空港への増便が相次いだことによるもの。また、日本三大美肌の湯と呼ばれる嬉野温泉では女性誘客のための「うれしのぷるるん宣言」、武雄温泉では“朝活”イベントを開催し、両温泉地を含むエリアは約2倍となる100.6%増となったという。
2位には大河ドラマ「黒田官兵衛」ゆかりの地として、福岡県がランクイン。西光寺や黒田家の家臣団「黒田二十四騎」ゆかりの地を含む周辺エリアは同178.0%増、福岡城跡のある福岡市周辺エリアは88.1%増、秋月城下町を含む久留米周辺エリアでは73.2%増となった。
また、世界遺産候補として注目される「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」と「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」を含む長崎県も、57.1%増と好調だった。
発表された楽天の予約状況は、2014年9月3日時点での2名以上利用時の予約、人泊数の実績をもとに前年同期比で算出したもの。対象期間は2014年10月1日から2014年11月30日で、国内宿泊、ANA楽パック、JAL楽パックの予約を対象にしている。
ランキングは以下のとおり。
【楽天:秋の旅行先 都道府県別伸び率ランキング】*順位/ 都道府県/ 昨年対比
- 佐賀県 +91.3%
- 福岡県 +76.8%
- 徳島県 +69.9%
- 新潟県 +63.7%
- 長崎県 +57.1%
- 埼玉県 +43.9%
- 岩手県 +42.6%
- 大阪府 +41.0%
- 愛媛県 +40.3%
- 山形県 +37.0%