楽天は米国でライドシェア(相乗り)サービスを行なう「Lyft」に、3億米ドルを出資することを発表した。Lyftの資金調達・5億3000万米ドルのシリーズEラウンドに対するもので、増資後の楽天の出資比率は11.9%となる。
今回の出資について、楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は「Lyftこそが経済の将来型」とコメント。「人と人とのつながりをエンパワーする(力を与える)ことで、シェアリング・エコノミーはサービス業界を根本的に変え、社会に恩恵をもたらす。個人や社会の潜在能力を引き出すLyftのようなビジネスが、将来へのカギを握っている」と述べ、シェアリング・エコノミーに対する考えを示した。
Lyft社長のジョン・ジマー氏は今回の資金調達で「Lyftのビジョンの実現にさらに近づくことができた」とコメント。米国外の事業拡大にも資金を投入できるようになるという。楽天はLyftをライドシェア業界のリーディングカンパニーであり、シェアリング・エコノミーの先駆者的な存在との認識を示している。