リクルートライフスタイルの「じゃらん宿泊旅行調査2015」によると、2014年度(2014年4月~2015年3月)の国内宿泊旅行(観光のみ)実施率は56.9%で、前年度から0.6ポイント減少となった。平均旅行回数は2.79回で0.05回減となり、延べ宿泊旅行者数は3.1%減の1億5110万人となった。
ただし、旅行費用総額の推計額は2.0%増の7兆4574億円で3年連続の上昇。2010年以降では最高値だ。内訳は個人旅行の手配率が88.9%と0.5ポイント拡大し、費用総額でも個人旅行が3.0%増の6兆3101億円と増加。シェアを0.9ポイント増の84.6%に広げた。パック旅行は3.7%減の1兆1473億円と減少した。
1回の旅行費用では、5.1%増の4万9200円となり、リーマンショック後では最高を記録。内訳は、宿泊・交通が3万2800円で2000円増と大きく増加した。パック旅行費のみに限ると4万6600円で、3100円の増加となる。
また、旅行先での消費額の推計は2兆4842億円で、内訳は飲食が7063億円、買物が4073億円、体験・観光が2571億円。このうち、宿泊プランやツアー以外に現地で追加した消費行動は、「昼食を食べる」(52.1%)、「直売所などでの買物」(49.0%)、「夕食を食べる」(38.7%)、「観光施設に行く・遊ぶ」(16.2%)と続き、追加消費額の推計総額は1億3708億円となった。「何も実施しなかった」も15.7%と一定の割合あった。
同行者では「一人旅」が10年連続増加して15.9%にまで拡大。特に「20~34歳男性」が26.9%と顕著だ。また、「小学生以下の子供連れ家族旅行」が11.9%、「職場やサークルなどの団体旅行」も13.9%と微増。最も割合の大きい「夫婦二人での旅行」は24.5%だが0.3ポイント縮小した。