アジア6都市のイベント意識、「クリスマス」「ハロウィン」好きは日本人がトップ ―博報堂

博報堂行動デザイン研究所はこのほど、東京とアセアン5都市(シンガポール、マレーシア・クアラルンプール、タイ・バンコク、インドネシア・ジャカルタ、ベトナム・ホーチミンシティ)での行動比較調査を行った。正月やクリスマス、ハロウィン、母の日など、さまざまな行事への参加意識にフォーカスを当てたもの。

それによると、日本では「クリスマス」「ハロウィン」など欧米に由来したイベントへの参加率が高く、特にハロウィンでは20代女性の参加割合が高いことがわかった。

直近1年間にお祝いやイベントに参加した割合をみると、「クリスマス」への参加率は日本が1位(68.2%)で2位シンガポール(47.8%)と約20%の開きがみられた。また、「ハロウィン」も日本が1位で唯一1割超え(14.8%)となり、2位ベトナム(7.9%)以下、アセアン5か国の参加率との差が顕著だった。

一方、「ニューイヤーズデー(大晦日および元旦)」への参加が最も多いのはタイ(94.2%)で日本は4位(66.6%)、「母の日」は1位シンガポールが70.8%で日本は4位(38.0%)となったほか、「父の日」「こどもの日」も他国が首位となっている。

主なイベントへの参加率(博報堂行動デザイン研究所:報道資料より)

また、日本の状況を世代・性別ごとにみると、「ハロウィン」への20代女性の参加割合(36.%)が突出して多いことが判明。この層が最近の日本のハロウィンブームをけん引している様子がうかがえる結果となった。

日本でのハロウィン参加率(博報堂行動デザイン研究所:報道資料より)

なお、日本人の行事の過ごし方は"物質的"な行動が優先されることも明らかになった。たとえば「ケーキ屋お菓子を食べた」「ギフトをあげた/もらった」行動が日本では上位になっている一方で、アセアン諸国では「家族/友人で集まった」「記念写真を撮った」といった行動が一般的となっているほか、「歌を歌った」(ベトナムのニューイヤーズデー 30.8%)といった日本とは異なる傾向も確認されている。

この調査は、2015年7月にインターネット上で実施されたもの。対象は6都市の一般生活者20歳から69歳までの男女(アセアン各国はSECのA層からD層まで)。サンプル数は各国500名。

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