日経リサーチがこのほど発表した「企業ブランド大賞2015」で、大賞7ブランドのうち、旅行・観光産業では星野リゾートと全日空(NH)が選出された。
このアワードは、各業種の代表的な企業570社について、1社につきビジネスパーソン約690名とコンシューマー約330名を対象に調査したもの。「自分必要度/ビジネス有用度」「独自性」「愛着度/企業魅力度」「プレミアム」「推奨意向」といった5つの指標で評価を行った結果をもとに「企業ブランド知覚指数(PQ:Perception Quotient)」を算出し、さらに「企業ロゴマーク」に関する調査結果を加味したうえで、審査委員会が表彰企業を選定した。
星野リゾートは、「地域に輝く創成力」を持つ企業として高い評価を得た。ビジネスパーソンへの調査結果で「常識や前例にとらわれない」点で2位となったほか、「革新的である」という点で、ビジネスパーソンで3位、コンシューマーで4位となった。審査員の講評では、「既成概念にとらわれないリゾートの在り方の新提案や情報発信力、地方都市にあるホテルの買収といった挑戦」も認められたとしている。
ANAは、「多様な顧客を魅了」する企業として選出された。具体的には「顧客として大切にしてもらえる」という点で、ビジネスパーソンで5位、コンシューマーで6位を獲得。ビジネスパーソンによるロゴマークの認知度は100%だった。また、顧客対応とインバウンド需要への対応が充実しているうえ、企業としての取り組みの速さも認められた。
その他、大賞を受賞した企業と評価は以下のとおり。
【企業ブランド大賞2015】
日清食品 :挑戦し続ける実力者
タニタ :「健康」で消費者ときずな
星野リゾート :地域に輝く創生力
パナソニック :誠実と革新のものづくり
アドビシステムズ :クラウド展開で躍進
ANA :多様な顧客を魅了
ハーゲンダッツ ジャパン :食べたくなるロゴ