航空11社の遅延率ランキング2015、ワーストはジェットスターで約2割、全体平均は8%台に改善 ―国土交通省

国土交通省はこのほど、2015年度(2015年4月~2016年3月)の特定本邦航空事業者・航空輸送サービスに係る情報公開をおこなった。それによると、本邦11社の「遅延率(出発予定時刻よりも15分を超えて出発した便が対象)」は9.14%だった前年と比較して0.27ポイント改善。8.87%と8%台に回復した。

年度内を通じて最も遅延が多かった航空会社はジェットスター・ジャパン(JJP)の20.45%。機材繰りによる遅延が8.16%だった。次いで、ピーチ・アビエーション(APJ)の遅延率は19.26%で、機材繰りによる遅延が15.58%となっている。

一方、遅延が最も少なかった航空会社は日本航空(JAL)の6.52%で、前年度よりも0.44ポイント改善。次いで、全日空(ANA)が7.95%で、前年と比較して0.4ポイント悪化した。

なお、2016年度第4四半期(2016年1月~3月)に限ってみると、最も遅延が多かったのはジェットスター・ジャパン(JJP)の27.15%。最も少なかったのはスターフライヤー(SFJ)の8.37%だった。

2016年1月~3月の遅延率は以下のとおり。

国土交通省:報道資料より

国土交通省が発表している「特定本邦航空事業者航空輸送サービスに係る情報公開」は、「航空の利用者が自己責任により自由かつ的確に航空輸送サービスの選択を行うことが可能に」することを目的に4半期ごとに発表しているもの。また、比較については「対象となっている路線が各航空会社によって異なっており、路線毎・季節毎に欠航・遅延の特性が異なることから、単純な比較には適さない。」としている。

情報公開対象となっている特定本邦事業者は以下のとおり。

  • 日本航空(JAL、ジェイエア):JAL
  • 全日空(ANA、ANAウィングス):ANA
  • 日本トランスオーシャン航空:JTA
  • スカイマーク:SKY
  • AIRDO:ADO
  • ソラシドエア:SNJ(2015年12月1日よりスカイネットアジア航空から商号を変更)
  • スターフライヤー:SFJ
  • ピーチ・アビエーション:APJ
  • ジェットスター・ジャパン:JJP
  • バニラ・エア:VNL
  • 春秋航空日本:SJO

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