国土交通省はこのほど、2015年度(2015年4月~2016年3月)の特定本邦航空事業者・航空輸送サービスに係る情報公開をおこなった。それによると、本邦11社の「欠航率」は前年と比較して0.21ポイント改善し、1.19%となった。
年度内を通じて最も欠航が多かった航空会社はスターフライヤー(SFJ)の1.6%。機材繰りによる欠航が0.97%だった。次いで欠航が多かったのは日本トランスオーシャン(JTA)とAIRDO(ADO)の1.52%。JTAは天候の影響による欠航が1.12%、AIRDOは機材繰りによる欠航が0.93%だった。そのほか欠航が多かった順に、春秋航空日本(SJO)の1.50%、ソラシドエア(SNJ)の1.28%、ジェットスター・ジャパン(JJP)の1.26%となっている。
なお、2016年度第4四半期(2016年1月~3月)に限ってみると、もっとも遅延が多かったのはスターフライヤー(SFJ)の3.21%、続いてAIRDO(ADO)の3.05%だった。
2016年1月~3月の欠航率は以下のとおり。
国土交通省が発表している「特定本邦航空事業者航空輸送サービスに係る情報公開」は、「航空の利用者が自己責任により自由かつ的確に航空輸送サービスの選択を行うことが可能に」することを目的に4半期ごとに発表しているもの。また、比較については「対象となっている路線が各航空会社によって異なっており、路線毎・季節毎に欠航・遅延の特性が異なることから、単純な比較には適さない。」としている。
情報公開対象となっている特定本邦事業者は以下のとおり。
- 日本航空(JAL、ジェイエア):JAL
- 全日空(ANA、ANAウィングス):ANA
- 日本トランスオーシャン航空:JTA
- スカイマーク:SKY
- AIRDO:ADO
- ソラシドエア:SNJ(2015年12月1日よりスカイネットアジア航空から商号を変更)
- スターフライヤー:SFJ
- ピーチ・アビエーション:APJ
- ジェットスター・ジャパン:JJP
- バニラ・エア:VNL
- 春秋航空日本:SJO