楽天リサーチはこのほど、イギリスのEU離脱に対する反応を調査した。同社に登録する日本人モニター2000名を対象にしたもの。それによると、約6割が「イギリスに対するイメージは変わらない」と回答。「イギリスが好きになったか」「イギリス旅行に行きたくなったか」「イギリス産の商品を買いたくなったか」といった問いに対しても、7割から8割が「変わらない」と回答した。
意識の変化を内容別にみると、「海外旅行を検討しようと思った」に当てはまる(「とてもよくあてはまる」と「ややあてはまる」の合計)のは11.6%。輸入車の購入(4.6%)や高級ブランド品の購入検討(同6.9%)と比較するとやや多い結果となった。一方、「金融商品の売買を控えようと思った」(同19.4%)は約2割を占める。これらのことから旅行やブランド商品購入の検討意向はいまだ限定的で、「様子見」の傾向がうかがえる結果となっている。
なお、イギリスがEUを離脱することによる「仕事・ビジネスへの影響」「生活面での影響」については、「分からない」「特に影響はないと思う」がそれぞれ約3割を占めた。ビジネス面で「やや悪い影響があると思う」と「非常に悪い影響があると思う」とするネガティブな見解の合計は30.7%。生活面でネガティブな見解は34.1%に至った。実際の仕事や生活への影響についても不透明感が強調される結果となっている。
この調査は、楽天リサーチに登録しているモニターの中から、全国に在住する20代から60代の男女2000名を対象に実施したもの。調査期間は2016年6月29日から30日まで。