日本政府観光局(JNTO)によると、2015年に日本で開催された国際会議軒数は前年比9.9%増の2847件だった。昨年に続き件数は過去最高を更新し、2012年以降の右肩上がりの推移が継続。一方で、参加人数は昨年よりも22.9万人現の176万7000人。小規模な会議が多かったため昨年よりも減少した。
集計対象は、民間企業以外が主催する3か国以上の50名以上が参加する会議。都市別では1位が東京23区の557件(前年は543件)、2位が福岡市の363件(同336件)、3位が仙台市の221件で昨年(80件)から141件増に。同市では「第3回国際防災世界会議」関連会議が多数開催され、大幅な伸び。そのほか主要都市で前年を上回る記録が多かったという。
都道府県別のMICE件数は以下のとおり。
総参加人数は11.8%減の176万7000人で、そのうち外国人参加者数は2.1%減の17万5000人。小規模な会議が増えたことで件数は増加したものの、医学系などの大規模会議が減少。その結果、参加人数の減少につながった。
日本では官民連携のもとグローバルMICE都市を目指した取り組みを実施中。「2030年にはアジアNo.1の国際会議開催国として不動に地位を築く」をスローガンに一層のMICE誘致強化を進める考え。