アマデウス、オンライン旅行会社にアプローチ強化、旅行ECで活用できる各種ソリューションを訴求

GDSアマデウス・ジャパンは、オンライン旅行会社(OTA)や開発会社などを対象としたセミナー「Amadeus Digital Solution Workshop 2016」を開催した。

同社がオンライン旅行会社を対象にイベントを行うのは初めてのこと。グローバルではOTAの導入事例が多い同社が、日本国内OTAにもアプローチを強めていく考えだ。セミナーでは、旅行ECでOTAが活用することで顧客満足向上やデータ分析に活用できるソリューションやサービスがグローバルの事例も踏まえて紹介された。

img_4582日本のオンライン旅行予約が大きく伸びていくなか、同社代表取締役社長の竹村章美氏は、「検索結果の曖昧さや検索精度の高さに満足できない顧客は離れていく」と警鐘を鳴らした。そしてグローバルでも競争環境が激化する中、「世界のOTAは、すべてアマデウスを使っている」ことを強調。サイト作りから顧客満足向上、リピーター化を目指す旅行Eコマースの流れ全体で活用できる製品を提供している点をアピールした。

グローバルではエクスペディア、スカイスキャナー、KAYAKなどがキープレイヤーが同社を利用。アジアでは、シートリップ、チューナーなどをはじめ各国を代表するOTAが同社製品を導入している。日本でも同様にOTAとの連携を深めていきたい考えだ。

こうした中で、セミナーでは国内OTA各社に対してオンライン旅行で大切な「安定性」「検索結果の精度」「開発環境」「開発後のサポート」で高いサービスを提供していることを説明。旅行ECにおけるあらゆるシーンで活用できる商品があることをアピールした。

特に、OTAが取扱いを伸ばし、取扱量が増加しているサービスに航空券に含まれない付加サービス(アンシラリーサービス)があるという。2014年から2015年で、付加サービスの販売額は21%増、取扱い旅行会社数45%増、付加サービス取扱額95%増という成長をみせ、その成長はOTAが牽引した。

また、同社は提供コンテンツも拡大。航空券だけでなく、グローバルではビアターの体験ツアーやホテル、鉄道などの各種コンテンツに接続できる。日本を含むアジアでも、積極的なコンテンツ拡大を図る方針で、こうした各種コンテンツの活用も呼びかけた。

そのほか、OTAが活用できるサービスとして、最安値検索機能で最大1000件を0.03秒で表示可能な「エクストリームサーチ」、メタサーチ(横断比較サイト)から流入したユーザーに的確な検索結果を絞り込み表示する「マスタープライサー」、販売・検索データなどをビックデータとして提供する「トラベルインテリジェンスエンジンサービス」などを紹介した。

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