イタリアの古代遺跡「ポンペイ」、入場者数を制限、個人名入りチケット制度導入、異なる時間帯で調整、オーバーツーリズム対策で

イタリア当局は、ナポリ近郊の古代遺跡・ポンペイ遺跡公園への入場者上限を2万人に制限する。オーバーツーリズム対策の一環として、2024年11月15日から入場者の名前が記された個人用チケット制度を導入することを明らかにした。

今夏、ポンペイ遺跡には400万人以上が訪れた。ポンペイ遺跡公園のガブリエル・ツフトリーゲル園長は、「人の多さは、訪問者と(非常に壊れやすい)遺産の両方にリスクをもたらす可能性がある」と懸念を示したうえで、入場者制限によって、入場者の急増を防ぐことができるとの見解を示した。

ポンペイ遺跡公園では、「グレーター・ポンペイ」プロジェクトを推進中。スタビア、トッレ・アンヌンツィアータ、ボスコレアーレなどポンペイとつながる他の古代遺跡を無料シャトルバスで訪れる観光客をもっと増やし、分散化を進めようとしている。

ツフトリーゲル園長は「私たちは、大衆観光(マスツーリズム)ではなく、持続可能で快適な観光を目指している」と付け加えた。

※本記事は、AP通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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