
日本政府観光局(JNTO)は2025年2月、2024年度のJNTO認定外国人観光案内所表彰として、3カ所を選定した。観光案内所スタッフにしか作れないショート動画による情報発信、外国人目線の書道プログラムなど、独自の取り組みを評価した。同表彰は2022年度から実施している。
受賞は、訪日客へのホスピタリティ部門が「ワンダーコンパス別府」(大分県・カテゴリー2)、「奈良県猿沢イン」(奈良県・カテゴリー3)、連携効果による観光案内の質の向上部門が「福岡空港国際観光案内所」(福岡県・カテゴリー3)、案内所における災害対応部門が「奈良県猿沢イン」(奈良県・カテゴリー3)。
「ワンダーコンパス別府」は、別府の観光名所のほか、よくある質問などの内容を多言語でInstagramにショート動画として投稿。来訪者も出演することがあり、一丸となって観光の楽しさを伝える工夫が評価された。
「福岡空港国際観光案内所」は福岡市と連携し、福岡の屋台をすすめる案内コーナーを空港内に設置。屋台コンシェルジュとして実際に屋台へ足を運び、実地レクチャーや観光客目線での注意点などを学んだスタッフが質の高い観光案内を提供することで、利用者の満足度に貢献している。
2部門で受賞した「奈良県猿沢イン」は、書道体験として、外国人の名前の発音から最適な漢字を選択して、その意味と併せて提供する満足度の高いプログラムを実施しているほか、緊急対策用トイレの設置手順を多言語で作成、災害備蓄品の説明書も用意し、安心・安全な訪日旅行をサポートしている。