クラブツーリズム、極寒を逆手に地域おこし、冬の道北の観光開発テーマに

クラブツーリズムは2014年2月9日から2泊3日の日程で、「極寒を逆手にとる地域おこし」見学ツアーを実施した。冬の道北地方の観光開発を目的に、「GS世代研究会」座長の西村晃氏のアイディアのもと企画したもの。幹事自治体の幌加内町と名寄市の協力を得て実施し、同研究会に所属する自治体の観光職員など12名が参加した。

ツアーは、国内最低気温記録・マイナス41.2度をもつ幌加内町などの厳しい自然条件でも熟年層に向けた旅行を考えることが目的。幌加内町では生産量日本一という特産の蕎麦で蕎麦打ち体験や名人の蕎麦を味わいつつ、地域特産品の販路開拓を探った。また、名寄市では日本最大級の天体望遠鏡を持つ天文台を見学。名寄市からは「星空と雪とダイヤモンドダスト」や「時間をかけて冬を楽しむ」などの提案があったという。このほか、さっぽろ雪まつりや旭川雪祭りを見学し、旭山動物園では動物園による地域おこしの経済効果」の講演を聴いた。

西村座長は「自治体の多くは観光誘客のポイントを絞り込めていない」とし、今後も研修ツアーで各地を巡り、地域観光の底上げを図る考えを示した。次回は4月30日発で西九州でのマーケティングツアーを実施する予定だ。

なお、GS世代研究会とは、60代をGS世代(ゴールデンシクスティーズ)とし、企業や地方自治体、病院、大学などが、消費動向の分析、商品開発、コラボレーションの可能性について研究と実践を行なう。2月18日現在幹事企業・団体88社、一般会員250社で、クラブツーリズムも幹事企業となっている。

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