NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューションズと、ループス・コミュニケーションズの調査によると、企業におけるソーシャルメディア活用率はFacebookが76.8%と最も多く、Twitterが59.2%の結果になった。次いでブログ(50.7%)、YouTube(46.9%)で以上が昨年とほぼ横ばいの推移だったのに対し、LINEは34.8%(9.0ポイント増)、Google+は32.9%(7.9ポイント増)と大幅に上昇。いずれも3割を超えるまでに浸透した。
活用目的では、「企業のブランディング」、「広報活動」、「キャンペーン利用」が多い。LINEはさらに「特定製品やサービスのブランディング」、「顧客サポート」、「リアル店舗への集客等O2O関連の施策強化」など、活用目的が幅広いのが特徴だ。
活用施策では、FacebookやTwitterでは、自社サイトとの連携が強まった。LINEでは「ユーザーとの積極的交流」、「リアルイベント開催」、「自社に関する投稿をモニター」など、コミュニケーションや意見収取の場など消費者との接点として幅広く活用している状況がうかがえる。
SNS上で営業効果の高いコンテンツは「エンターテイメント情報」、「割引・タイムセール・特売情報」、「実用・機能的情報(専門家による記事)」の回答が高かった。単なる紹介ではなく、ユーザーを楽しませる取り組みやリアルタイム特性をいかした施策、消費者の声を活用したコンテンツ作成などのノウハウも、確立しているとしている。
予算については全体的に増加傾向。前年度との予算の比較はもちろん、マス広告や他のリスティング広告予算に比べても増えており、特に1000人以上の企業では前年より予算が増えた企業は39.5%と倍増した。
調査は2014年6月、SNSの公式アカウントを有する企業の担当者を対象に実施。有効回答数は414名。
(トラベルボイス編集部)