環境省は2020年のオリンピック東京大会の環境負荷の低減と、大会を機とした環境配慮の推進に向け、環境省が主体となって取り組む事項を取りまとめた。公害や気候変動、自然破壊等の解決には技術やインフラの導入だけではなく、社会の仕組みや価値観の変化を含めた「循環共生型社会」の実現が必要とし、課題と当面の取組みを整理している。
項目は大きく分けて以下の4つだ。
- 低炭素化の推進
- ヒートアイランド対策の推進、良好な大気・水環境の実現
- リデュース・リユース・リサイクルの徹底
- 情報発信・おもてなし等
このうち(2)では、熱中症対策にも触れられ、大会会場周辺では歩道の日射遮蔽、ミスト噴霧等の適応策を集中的に実施したり、熱中症回避行動の促進等のソフト的な施策を実施することも盛り込まれた。会場ごとの暑さ情報の発信や多言語での普及啓発も徹底する。既存のクールシェア事業もいっそう推進していく。
今後は関係府省や東京都と相談しつつ、具体化に向けた検討を進める。また提示した課題については環境面からの評価・検討を行ない、さらなる対応策を検討する。そのため今夏から評価検討を予備的に開始する。
(トラベルボイス編集部)