仏・ニースで新たなテロ、旅行各社がツアー客の無事を確認、ツアー出発は通常通りも今後の状況を注視

フランス南部のニース市で2016年7月14日22時30分頃(現地時間)、フランス革命日を祝う花火の見物客の列にトラックが突入し、100人以上の死傷者が発生した。現地報道によると、バルス首相がTwitter上の発言でテロであることを断定。外務省は海外安全情報ホームページで、7月15日付で渡航者に注意喚起のスポット情報を発出した。

外務省によるとフランスではイスラム過激派組織ISILやイスラム・マグレブ諸国のアルカイーダ(AQIM)などが、フランス国内外で複数のテロ事件を計画・実行しており、テロの脅威が高いレベルのままにある。2015年11月のパリ同時多発テロ事件後に発出した緊急事態宣言は、7月26日まで延長されている。

日本人旅行者の状況だが、ジェイティービー(JTB)とKNT-CTホールディングスは現地滞在の旅行者全員の無事を確認済み。いずれも該当の花火大会の見学を目的とするツアーではなく、JTBの場合はツアーの旅程の一部でニースに滞在していたという。また、エイチ・アイ・エス(HIS)、日本旅行は現地滞在の旅行者はなかった。

また、各社とも今後のフランスツアーについては現状通り催行する方針。外務省の危険情報や現地拠点などの情報に注意を払い、状況を見ながら対応していく。

なお、今回の事件を受け、駐日フランス大使ティエリー・ダナ氏は、メッセージを発表。哀悼の意とともに、大統領およびフランス全当局がニース周辺をはじめ全土おいて、より一層の安全対策の強化に全力を注いでいることにも言及した。

*2016年17時現在の情報です。


フランス:フランス南部アルプ=マリティーム県ニース市におけるトラック突入による注意喚起

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