外務省は、7月15日22時30分頃(現地時間)にフランス南部アルプ=マリティーム県ニース市で発生したトラック突入事案について注意喚起を発出した。現地ではこの日、フランス革命日を祝う花火大会を開催。その見物客の列にトラックが突入し、100名以上の死傷者が出ている。
フランスでは、イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)やAQIM(イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ)などによるテロの脅威が高いレベルのままにあるとの見解。昨年11月に発生したパリにおける同時多発テロ後に緊急事態宣言を繰り返し延長し、7月26日までとしている。
これらの状況を受け、外務省ではフランスへの渡航・滞在者に向けて、テロなどの不足の事態に巻き込まれることがないよう、最新の情報入手に努め、安全確保に十分留意してほしいと注意喚起。特に、不特定多数が集まる場所や公共交通機関を利用する際には周囲の状況に注意を払うこと、不審な状況を察知した場合には速やかにその場を離れること、政府・軍・警察関係施設には極力近づかないことなどに注意してほしいとしている。