RJCリサーチとナイトレイはこのほど、訪日外国人がSNSで発信した投稿データを分析し、「インバウンドレポート(2016年7~9月期)」として発表した。ツイッターのほか、中国で人気のSNS「微博(ウェイボー)」で発信されたデータ約22万件を集計したもの。
それによると、発信地のランキング1位は千葉の「東京ディズニーランド」。次いで大阪のUSJ、富士山と続いた。東京ディズニーランドがトップとなったのは初めて。そのほか、上位には幕張メッセ、江の島、代々木公園が新たにトップ20ランクイン。夏季シーズンの傾向が現れる結果となった。
SNS発信地点の総合ランキング トップ20(2016年7~9月)は以下のとおり。
そのほか「見物スポット」部門では、大阪城が前期(2016年4月~6月)から大きな伸びを見せて1位に。2位は前回1位の東京タワー、3位は東京・浅草寺だった。
「自然スポット」部門のトップは圧倒的な差をつけて「富士山」が1位をキープ。上野公園は前回からスコアを落としたものの2位を維持。3位は前回5位の江の島がランクアップ。調査が夏季だったことで、水辺が好まれたとみられる。
「グルメスポット」部門では、関西圏の人気が際立つ結果に。大阪市中央区「かに道楽」が前回3位から1位にランクアップしたほか、2位も大阪の「一蘭」。3位には東京・新宿の歌舞伎町一番街がランクされている。
今回の調査は、ナイトレイが提供するSNS解析ツール「inbound insight」のデータをもとにRJCリサーチが集計・分析したもの。解析対象の国籍は、中国、台湾、タイ、韓国、香港、フィリピン、インドネシア、インド、アメリカ、オーストラリア、シンガポール、イギリス、スペイン、フランス、マレーシアの15か国・地域。両社は投稿データの指標として独自の「投稿スコア」を設定。同レポートを四半期ごとに発行している。