JAL連結決算、国際線の座席利用率が過去最高、売上高8.7%増も経常利益は5.9%減に ―2018年度第1四半期

日本航空(JAL)が発表した2019年3月期 第1四半期(2018年4月1日~6月30日)の連結業績は、グループ連結売上高が8.7%増の3421億円。営業費用は9.3%増の3171億円、営業利益は0.7%増の249億円、経常利益が5.9%減の231億円、親会社株主に帰属する四半期期純利益は10.3%減の175億円となった。

国際線:旅客収入は18.2%増の1248億円

国際線旅客収入は18.2%増の1248億円だった。日本発の需要が堅調だったほか、海外発の需要も好調に推移。路線運営面では、関西/ホノルル線や成田/バンコク線、成田/グアム線は期間増便をおこない需要拡大に対応。2018年夏ダイヤからハワイアン航空とのコードシェアを開始した。商品・サービスでは、成田・羽田両空港でのラウンジのサービス内容をリニューアルするなどの取り組みをおこなった。

この結果、今期の供給は有効座席キロベースで前年同期比7.3%増、需要は有償旅客キロベースで8.8%増。利用率は過去最高の81.3%となった。旅客数は10.5%増の225万1637人。

国内線:旅客収入は1.0%増の1172億円

国内線旅客収入は1.0%増の1172億円だった。路線運営面では、伊丹発着路線を中心としたエンブラエル190型機の航空路線拡大や、日本トランスオーシャン航空が運航する那覇発着路線での「JAL SKY NEXT」を装着した737-800型機の投入などを実施。利便性や快適さの向上とともに地方ネットワーク路線の充実を積極展開した。

サービス開始から1年となる機内Wi-Fiサービスの無料提供が好評なうえ、国内線特典航空券サービス「どこかにマイル」の路線拡充、JR四国との連携など新たな取り組みなども実施。新たな旅行の価値創出につなげた。

その結果、国内線の供給は有効座席キロベースで前年同期比1.6%増加、需要も有償旅客キロベースで2.1%増。利用率は前年同期比0.3ポイント増の68.7%となった。旅客数は2.8%増の829万7288人。

なお、2019年3月期の通期連結業績予想は、売上高が5.2%増の1兆4550億円、営業利益が4.3%減の1670億円、経常利益が4.4%減の1560億円、当期純利益が18.%減の1100億円を見込む。

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