ANA連結決算は増収減益、売上高は7.3%増も利益は2割減、国際・国内とも旅客数が増加 ―2019年度第1四半期

ANAホールディングスが発表した2019年3月期第1四半期決算(2018年4月1日~6月30日)によると、売上高は前年同期比7.3%増の4848億円、営業利益は21.1%減の200億円、経常利益は21.6%減の194億円。前期はピーチ・アビエーションを連結子会社としたことによる特別利益などがあったため、今期の四半期純利益は68.5%減の161億円となった。

国際線:旅客収入は12.0%増の1562億円

国際線旅客では、日本発のビジネスクラス需要が引き続き好調。また、中国ほかアジア各国からの訪日需要に対応することで旅客数と収入が増加。路線ネットワーク面では、羽田/バンコク便の増便などをおこない、首都圏発着のビジネス・プレジャー需要取り込みを強化。営業・サービス面では、ユニバーサルなサービス充実などを進めた。

これらの結果、国際線旅客収入は12.0%増の1562億円。供給を示す座席キロは5.4%増と前年を上回り、需要を示す旅客キロも7.8%増に拡大。利用率も前年を1.7ポイント上回る75.3%となった。旅客数は11.7%増の250万9086人。

国内線:旅客収入は1.5%増の1568億円

国内線旅客では、訪日旅客の国内移動需要やビジネス需要が堅調に推移。各種割引運賃の設定も功を奏し、旅客数・収入とも昨年を上回る結果となった。路線ネットワークでは、夏期ダイヤから通年運航となる中部/宮古線や福岡/石垣線のほか、福岡/宮古線の再開などをおこない、需要取り込みを強化。営業・サービス面では4月から機内Wi-Fiサービスの無料化をおこない、エンターテイメントコンテンツの充実なども実施。ユニバーサルなサービス強化も積極展開した。

その結果、国内線旅客収入は1.5%増の1568億円となった。供給を示す座席キロは1.0%増、需要を示す旅客キロは4.0%増加。利用率は前年比1.9ポイント増の66.4%となった。旅客数は3.0%増の106万8566人。

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