世界の消費者トレンド2025発表、5大予測は「健康寿命へのこだわり」や「AIへの期待と不安」など

英国の市場調査会社ユーロモニターは、「世界の消費者トレンド2025年版」を発表し、2025年のトレンド5つを明らかにした。世界16拠点に所属する同社のアナリストが、市場調査によって得られた知見をもとに予測・分析したもの。

まず、「健康寿命へのこだわり」を挙げ、人々はより長く、より健康的に生きるために、齢を重ねた将来の自身のコンディションを考えて、現在から行動を変化させていると分析した。データによると、 2025年には世界のスマートウェアラブル製品の総小売販売個数は約1億1700万に上ると予想されている。

2つ目が「賢い消費」。消費者は、現在のニーズと将来のニーズの両方の観点から、自分の優先順位と照らし合わせて購入決定を戦略的に行い、価格の安さのみが必ずしも購入の動機とはならないとしている。データによると、2024年に消費者の50%が時間を節約するためなら喜んでお金を使った。

3つ目が「エコ・ロジカル」。商品を購入する際、「地球にやさしい商品である」ことは、非常に重要な補完的要素である一方で、必ずしもそれのみが購買要因にはならないと指摘。2022年第2四半期には11の日用消費財(FMCG)業界と25カ国において、サステナブル商品のオンラインSKU(最小在庫管理単位)数は、500万まで増加した。

4つ目が「選び抜かれた購買体験」。現代の消費者は、とにかく自分が本当に必要な商品やサービスを、時間をかけずに探し出したいと考えていると分析している。例えば、消費者の42%が、ライブストリーミン グを通じて購入した経験があり、その理由として「ライブストリーミングでは、 商品やサービスの特徴をより簡単に理解できるから」を挙げた。

5つ目が「AIへの期待と不安」。消費者は生成AIに対する懐疑心を深めている一方で、この技術に背を向けてはおらず、良い点と悪い点の両面を評価。4人に1人の消費者が、商品のお薦め機能がショッピング時に生成AIを活 用する最大のメリットであると回答した。

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