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北海道運輸局は、インバウンド旅行者向けに、バックカントリーでのスキー、スノーボードを行う際の注意点をまとめた安全啓発のサイトを立ち上げた。
同局によると、2014年から2018年の5シーズンで、北海道では合計190件の捜索救助事件が報告され、うち50%はルートを見失った案件、約20%は木との衝突、約15%は転倒、約5%は雪崩が原因。また、2020年から2024年の5シーズンで、合計11人が雪崩で亡くなったという。
バックカントリースキー・スノーボードには、雪崩、迷子、転倒、滑り、低温など特有のリスクが伴うことから、同局ではこのサイトで安全に楽しむための3つの注意点を啓発していく。
まず、ひとつめは、バックカントリーに入る際の最低限の知識として、北海道の救助活動、各エリアの特徴、そのエリア特有の雪や雪崩の特徴を把握すること。
次に、バックカントリーに入る前にすべきこととして、装備、最新の気象情報の入手、バックアップ計画の準備、体力に合わせた計画の立案を求めている。
最後に、バックカントリーですべきこととして、山や気象を常に監視すること、体調の変化や自分の限界を知ることなどのほかに、雪崩リスクの低い斜面を選び、複雑な地形をできるだけ避けることが大切としている。さらに、常に「退避」を選択肢として考えておくことも求めている。