富裕層向け雑誌発行コンデナスト、訪日海外富裕層コンサル事業を開始、デロイトと共同で

デロイトトーマツグループと「VOGUE JAPAN」、「GQ JAPAN」などプレミアムなコンテンツに知見をもつコンデナスト・ジャパンは、共同で訪日海外富裕層向けに事業・広報を行う企業・自治体に対し、マーケティング戦略策定、ブランディング、事業開発・オペレーション支援などを行うサービスを始める。

調査・戦略策定からマーケティング戦略策定、アクションプラン作成、メディアリレーション、クリエイティブ制作、イベント実施などを富裕層をターゲットとする民間企業および自治体などへのアドバイス・コンサルティングを行う体制を構築する。

具体的には、海外富裕層の調査レポート、富裕層事業コンサルティング・アドバイザリー、富裕層インサイト勉強会などを提供していく。

訪日海外富裕層調査、最も興味があるのは「地域の文化・産業」

デロイトトーマツグループは、サービス提供の一環として、海外富裕層の日本の観光やビジネスに対する意向や課題について調査を実施した。対象は海外9カ国の富裕層約900人。2024年11月~2025年1月にかけて行われた。

それによると、高付加価値な体験(全般)で興味があるものは、「地域の文化・産業を体感するローカルツーリズム」(40.8%)、「日本遺産における伝統建築や史跡等を舞台にした文化芸術の鑑賞」(37.3%)、「茶会など習慣を再現した体験への参加」(34.7%)、「祭りや花火のプレミアム観覧」(32.4%)が上位に挙がった。

報道資料よりまた、自然・ウェルネス・食文化では、「国立公園などの自然散策/森林浴」(39.4%)、「温泉/サウナ・スパリゾート」(37.1%)がトップ2。投資意向層に限ると、「食材収穫やプロから学ぶ本格的な料理体験」(38.2%)、「老舗和菓子店での創作体験」(34.6%)が、全体の回答と比較して10ポイント近く高くなった。

伝統工芸・文化から受けたインスピレーションとして、「自然との調和」(41.0%)、「歴史的背景」(38.9%)、「細部へのこだわり/精緻さ/繊細さ」(38.3%)、「唯一無二であること」(37.6%)が高く、また投資意向層は「環境への配慮/持続可能性」のスコアが全体と比較して10ポイント近く高い数値となった。

旅行体験を日常生活に反映させる「トランスフォーマティブ・トラベル」への意向については、投資意向層(36.4%)が全体(26.4%)と比べて10ポイント程度高くなった。

日本の観光サービスとして使いたいものについても調査。投資意向層は、「日本の地域の人々とダイレクトにつながるコミュニティやオンラインサロン」(34.9%)「ヘリコプターやプライベートジェット、メガヨットなど移動時間を短縮する手段の提供」(32.6%)が全体と比較して10ポイント以上高い結果となった。

このほか、伝統文化への投資意向は訪日経験が2回以上の人が56.5%、6回以上は72.4%と、日本への来訪経験が多いほど、高くなった。

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