JATA、観光庁に「訪日外国人2000万人達成に向けた提言書」、助成や支援を要望

日本旅行業協会(JATA)は2014年4月30日、観光庁に対し、「訪日外国人旅行者2000万人達成に向けた提言書」を提出した。拡大に向けて公共インフラの整備計画がされているが、グループ旅行の分野ではホテル客室や通訳案内士が通年にわたり逼迫し、ピークシーズンには貸切バス台数も足りない状況にあると指摘。命題は多いとする中、特に注目すべき点を「主要な課題と対策の方向性」と、「具体的な施策検討項目」の2つで提示した。


1. 主要な課題と対策

2020年の最終到達点だけではなく、2年後、4年後の「段階的目標設定による優先順位の明確化」や、2000万人を迎え入れることにより実現する観光立国の姿の「グランドデザインの策定」など6項目を提案。“質と量”“FITとグループ”“大都市と地域訪問”については偏りなく双方を強化することが望ましく、ツーウェイ・ツーリズムの視点も必要だとした。


2. 具体的な施策検討項目

現在直面する課題対策を中心に「地域空港に直接イン・アウトするグループ客需要の誘発」や、「民間における訪日旅行受入のための人材投資」など6項目を提示。地方誘客に資する商品開発に対する公的助成制度の強化のほか、人材投資では通訳案内士の拡充と補完する資格の創設、積極的な人材投資・雇用創出に対する助成制度の導入、外国人の人材受け入れを想定した特例ビザ導入や訓練プログラムの支援なども入れこんだ。


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