外務省、カイロ中心部の爆弾テロ発生で注意喚起、危険情報は変わらず

外務省は2015年4月8日、海外安全ホームページ上でエジプトの首都、カイロ中心部で4月5日に発生した爆弾テロ事件に伴う注意喚起のスポット情報を発信した。

現場は、日本人の在住も多いザマレク地区のナイル川にかかる橋で、警察関係者1人と民間人2人が死傷。その日のうちにイスラム過激派組織「アジュナード・ミスル」が犯行声明を発出した。外務省によると、アジュナード・ミスルは2014年にも警察検問所やカイロ大学付近での治安当局者関係を狙った爆弾テロを実行。その犯行声明の中で治安当局への攻撃を継続すると主張していることから、今回も治安関係者を標的にしたと見られている。

このほか、カイロ中心部や日本人居住区では今年2月にカイロ西方のモンデシーン地区等での爆弾爆発事件、3月にカイロ中心部裁判所前での爆弾爆発事案など、2015年以降は鉄道・電力などのインフラ施設やファーストフード店、携帯電話会社や銀行付近での事件も増加している。以上のことから外務省では、エジプトへの渡航・滞在者に向けて十分な留意と最新の治安情報の入手、および自らの安全確保に努めるよう呼びかけている。

ただし、危険情報については2015年3月6日以降、変更なし。カイロやルクソールからアブシンベルまでの幹線道路及びナイル川周辺地域などは「十分注意してください」となっている。



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