ホットリンクは、訪日中国人のインバウンド消費に対する日本人の捉え方について、日本人のインターネット上の書き込みを分析し、発表した。
対象期間は2015年9月分で、特にシルバーウィーク期間のツイート量は2014年の約2.4倍と大幅に増加。「中国人観光客の爆買いを見かけた」「中国人観光客並みに爆買いした」など、「爆買い」が一般用語として使われ、言葉としては着実に定着しているようだ。
また、内容としては観光地における「訪日中国人の多さ」と「マナー」で2分された。「訪日中国人の多さ」については、中国人観光客を見たというものから、「大阪のホテルは中国人観光客のおかげで普段の2倍くらいでした…素泊まりで」、「一部では中国人観光客で宿はかなり抑えられていると聞きますね」など、ホテルの予約が取れなくなっている様子も見られたという。
一方の「マナー」については、声の大きさや行列への割り込みなどマナーの悪さについて。団体行動による通行の妨げについても触れられており、これは国内だけではなく海外の観光地で見かけられた内容もあった。
ただし、若い世代についてはそのイメージとは異なるという意見があり、「マナーをその場で伝えて感謝された」「道案内をした」など、積極的に交流をしようとする様子も見受けられたという。
ホットリンクでは、課題を解消してビジネスに繋げていくために何をすべきか議論することが重要だとし、その材料としてソーシャル・ビッグデータが活用できるとしている。
なお、書き込みで見られた地名については、訪日中国人の書き込みによる「行ったランキング」にも登場している。