Airbnb(エアビーアンドビー)が日本を含む40か国で実施したホストのデモグラフィック調査で、日本では年齢の高いシニアのホストが増加傾向にあることが判明した。
日本では昨年からホストを開始した人が急増しているといい、40歳以上のホストは倍増。なかでも60歳以上のシニア層は前年比235%の約900人で、年齢別では最も成長している。その36%が退職者または無職で、約3割が家計を支える収入源としてホストを行なっているという。
シニア層のホストの特性としては、ホスト数が比較的少ない地方都市が多い。100人以下のホストが在住する地域のシニア・ホストの占める割合は39%で、18~30歳(16%)の倍以上となっている。日本でシニア・ホストが最も多い都市は、ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる和歌山県田辺市(比率27%)だ。
また、シニア・ホストの7割が最高評価の5つ星を獲得。スーパーホストの割合は全世界平均7%を大きく上回る17%で、年齢が高いほどゲストから高い評価を受けているという。
調査の結果を受け、Airbnb Japan代表の田邉泰之氏は、高齢化が進む日本で「シニア・ホストの存在は大きい。日本や地域の習慣を熟知したシニアに参加いただくことで、コミュニティが一層豊かになる」との考えを示した。