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エールフランス航空は、所沢空港発祥記念館で実施中の特別展「日本-仏蘭西・百年飛行の旅」に協力し、世界最速の旅客機「コンコルド」の関連資料を約40点展示する。
具体的には搭乗証明書からメニューカード、機内グッズ、就航時の映像、コンコルドように特別デザインされたニナ・リッチのユニフォームなど。日本初公開の資料も多いという。展示期間は2017年4月9日まで。
コンコルドは高度1万8000メートルで音速の2倍であるマッハ2.02(時速2200キロ)の超高速飛行が可能な世界最速の旅客機で、エールフランス航空では1976年から2003年まで運航。
空気抵抗を最小限にするために鋭く尖った機首や複雑な曲線を描くデルタ翼、細美のボディなど、どの角度から見ても独特の美しいデザインが特徴。その姿に、「怪鳥」とも「美しい貴婦人」とも呼ばれ、人気を博した。
機内はオールファーストクラスの92席で、定期便ではパリ/ニューヨーク間を3時間55分で運航。それ以外にも、フルオーダーメイドの特別飛行を世界中で運航し、日本にも1972年に実施した羽田へのデモンストレーションフライトを含め、5回来日。1994年には関西国際空港の開港記念で、日本の旅行会社の手配による特別チャーター機が運航された。
なお、現在コンコルドはアメリカのスミソニアン航空宇宙博物館、ドイツのジンスハイム自動車・技術博物館、フランスのル・ブルジェ航空宇宙博物館で展示されている。また、パリのシャルル・ド・ゴール空港の敷地内にも設置されており、間近に見ることができるという。
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アンドレ・プットマンデザインの客室内(c)Air France
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