中国の検索大手「バイドゥ(百度)」は、直近1年以内に訪日した中国人を対象にした訪日旅行実態のアンケート調査の結果を発表した。訪日中国人旅行者の「モノ」から「コト」消費へのシフトが指摘されているが、同調査では依然としてモノ消費の「買物」目的の旅行の人気が高いことがうかがえた。
同調査によると、訪日旅行の目的は「観光名所に行く」(76.%)が最多。「買物」(38%)は3位だが、2位の「日本旅行・食事を味わう」(39%)と僅差だった。「買物」目的の回答を方面別でみると、1位は関西地方(42.3%)で4割を超える結果に。2位の九州地方(37.7%)、3位の関東地方(32.3%)と比べ、買物目的の旅行者には関西への旅行の人気が高いことが明らかとなった。
旅行手配の方法では、個別手配(39%)、団体・ツアー旅行(32%)、パッケージ旅行(28%)の順。予約方法では「Ctrip(シートリップ/携程)」(56%)が半数以上を占め、2位「Qunar.com(チューナー/去哪儿网)」(25%)に圧倒的な差をつけた。
また、タビマエの情報収集の方法については、観光情報・買物情報ともに「Ctrip」「百度旅游」「検索エンジン」の順。年代別では、年齢が高いほど「チューナー」のスコアが高くなり、年齢が低いほど「Weibo(ウェイボー/微博)」が高かった。
調査は、2017年12月22日~12月29日まで、インターネットで実施。調査対象は18歳以上の上海市、北京市、江蘇省、遼寧省、浙江省、山東省、広東省の居住者で、有効回答数は2810。