京都市はこのほど、外国人客宿泊状況調査の2017年年間集計結果を発表した。それによると、2017年は12ヵ月すべてで外国人の利用割合が過去最高を更新。日本人を含む客室稼働率はほぼ前年並みの88.8%だったが、外国人利用割合は上昇し、初めて4割超えとなった。
客室稼働率と日本人・外国人の利用割合の推移は以下のとおり。
外国人の国籍別構成比では、中国が前年比1.4ポイント増の23.9%で2年連続1位に。次いで、台湾(2.3ポイント減の18.0%)、アメリカ(0.5ポイント減の12.5%)、韓国(1.4ポイント増の5.0%)と続いた。
外国人利用割合の月別推移では、4月に初の5割超えを記録したほか、7ヵ月にわたって4割超えとなった。
なお、京都の36ホテルでは、外国人客の実人数の増加幅が4.5ポイント伸びた一方で、日本人客は4.8%減と前年割れ。外国人客が早い時期から宿泊予約をおこなうため、日本人が宿泊しにくい傾向が続いた。
同調査は、京都市内の主要ホテルを対象とするサンプル調査であり、その他ホテルや旅館、簡易宿所、いわゆる民泊などへの宿泊者は含まれていない。調査対象は36 施設 9361 室で、市内ホテルの客室ベースで約 4 割を網羅している。