スポーツ庁は、訪日経験のある外国人を対象に、スポーツツーリズムに関するマーケティング調査結果を発表した。スポーツツーリズム・ムーブメント創出事業の官民連携協議会での参考資料として発表したもの。
調査対象は、中国(簡体字)、韓国、台湾、香港、アメリカ、タイ、オーストラリアの7か国地域で、直近3年以内に訪日経験がある人を対象に行なった。
これによると、結果は国地域によって異なるものの、日本で経験してみたい「する」スポーツツーリズムでは、スキーやスノーボードなどのスノースポーツや、登山・ハイキング・トレッキング、ウォーキングなどの自然を一緒に楽しめるスポーツへの意向が高かった。
一方、日本で経験してみたい「みる」スポーツツーリズムでは、大相撲や柔道、空手、剣道などの武道、スノースポーツなど。外国人にとって日本でのスノースポーツは、「する」「みる」の双方で経験してみたいスポーツとして人気が高かった。
市場別で見ると、中国では経験してみたい「する」スポーツは、登山・ハイキング・トレッキング(37.0%)、「みる」スポーツは武道(50.7%)。日本でのスポーツツーリズムに対する期待としては、有名な観光スポット(48.7%)や日本ならではの食事(42.7%)と合わせて楽しむことを期待しており、指導や交流(17.3%)、スポーツ用品やウェアの購入(23.0%)は低かった。
タイでは、経験してみたい「する」スポーツツーリズムは、スノースポーツ(42.3%)、サイクリング(37.7%)が人気。「みる」スポーツツーリズムではサッカーが34.3%で3番目に人気が高いが、男性に限ると52.7%となり、突出している。
スポーツツーリズムに関する情報収集では、全体的に検索エンジンが最も多く、旅情報番組やその他旅行雑誌・旅行ガイドブック・フリーペーパー、友人知人のクチコミも多い。このほか、タイではYoutube等の動画サイトが36.6%と上がったほか、韓国では個人のSNSやブログ(35.7%)が友人の知人とクチコミと並んでトップに。中国では、旅行会社の公式インターネットサービス(36.3%)も多かった。
調査は2017年10月6日~20日に、ウェブサイト上で各国の調査会社のモニターを活用し、実施した。結果詳細はスポーツ庁のホームページで公表されている。