観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、2024年6月(第2次速報)の外国人延べ宿泊者数は、2023年同月比40.7%増、コロナ禍前の2019年同月比40.5%増の1347万人泊だった。日本人を含む延べ宿泊者数全体に占める外国人の割合は26.7%。
地方分散の必要性が指摘されているが、都市部と地方部の比較では、三大都市圏は2019年同月比で59.7%増の984万人泊。全体に占めるシェアでは73.1%を占めた。地方部は同5.9%増で363万人泊だった。
都道府県別で見ると、2019年比の伸び率の高い順に愛媛県(159.2%増・3万6060人泊)、福島県(131.9%増・2万3680人泊)、石川県(109.9%増・14万5220人泊)、東京都(101.9%増・488万5250人泊)など。東京の伸びが著しいが、石川、愛媛、福島は5月に続き好調だ。
国籍(出身地)別の延べ宿泊者数は、1位が中国(244万人)、2位が台湾(161万人)、3位が米国(1148万人)、4位が韓国(143万人)、5位が香港(67万人)。2019年同月比で見ると、カナダ(132.4%増)、米国(115.3%増)、オーストラリア(96.9%増)と北米、オーストラリアの伸びが著しい。中国市場も回復している。