観光庁は、国内の主要旅行業43社・グループの2024年7月の旅行取扱状況(速報)を発表した。総取扱額は前年同月比1.2%増、2019年同月比では28.3%減の2921億1353万円だった。
国内旅行は、前年同月比7.5%減、2019年同月比では23.4%減の1735億7462万円。海外旅行は前年同月比21.9%増で回復傾向にあるものの、2019年同月比では依然として35.8%減の1045億6821万円にとどまっている。日本の旅行会社の取り扱いである外国人旅行は2019年同月比22.3%減の139億7070万円だった。
旅行商品ブランド(募集型企画旅行/いわゆるパッケージツアー)の合計は、前年同月比で取扱額が7.2%減の655億504万円、取扱人数が18.2%減の144万1307人だった。コロナ禍前の2019年同月比では、取扱額が45.7%減、取扱人数が43.8%減と、パッケージツアーの市場が大きく縮小していることがうかがえる。
内訳は、国内旅行の取扱額が前年同月比13.7%減、2019年同月比34.9%減の553億4866万円、取扱人数が前年同月比19.1%減、2019年同月比41.1%減の140万3935人。海外旅行は取扱額が前年同月比58%増、2019年同月比71.7%減の99億5725万円、取扱人数が前年同月比40.2%増、2019年同月比79.6%減の2万7496人だった。国内、海外ともに減少が続いている。
また、主要各社・グループの7月の総取扱額を2019年同月比でみると、トップ5はJTB7社が同20.6%減の1110億9036万円、日本旅行4社が同21.9%減の277億9046万円、エイチ・アイ・エス(HIS)6社が同33.1%減の262億5278万円、阪急交通社2社が同17.2%減の250億5331万円、KNT-CTホールディングス4社が同40%減の232億9897万円だった。