【図解】訪日外国人数、6月は過去最高の313万人に、4か月連続で300万人超え -日本政府観光局(速報)

日本政府観光局(JNTO)によると、2024年6月の訪日外国人旅行者数(推計値)は2019年比8.9%増の313万5600人で、単月で過去最高を記録した。3月以来、4カ月連続で単月での300万人超えが続き、1~6月の上半期累計は6.9%増の1777万7200人に拡大。過去最高だった2019年同期(1663万3614人)を100万人以上、上回った。2023年同期(1071万2396人)と比べると、1年で700万人以上増加したことになる。

地域別では、韓国の70万3300人(2019年比14.9増)に、中国が66万900人(25.0%減)と迫ってきた。次いで、台湾が57万4500人(同24.6%増)、米国が29万6400人(同68.9%増)、香港が25万600人(同19.9%増)。上位5市場は韓国以外、いずれも前月よりも数を増やしている。特に、台湾と米国は単月での過去最高を更新した。

JNTOによると、23市場のうち、韓国やベトナム(同33.8%増の4万7400人)、豪州(同65.8%増の6万1800人)など18市場で6月の過去最高を記録。前月に引き続き、台湾やベトナム、フィリピン、豪州などの一部市場で、スクールホリデーを含む連休にあわせた訪日需要が高まった。一方で、2019年比では2ケタ減となったタイやマレーシアでは、中国の査証免除措置によって訪中旅行の人気が高まり、影響を受けているという。

航空データOAG社のデータによると、2024年6月に国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線は、便数が2019年比8.3%減の1万9635便(1788便減)、座席数は同5.9%減の459万4737席(28万8223便減)。

空港別では、羽田空港(便数29.1%増の4524便、座席数23.3%増の111万6898席)と福岡空港(便数10.0%増の1833便、座席数17.1%増の39万3833席)は、便数・座席数とも前月と同水準でコロナ前を大きく上回った。その他の空港は減少幅に大きな変化はなく、依然としてコロナ前の10%減~40%減の推移が続いている。

訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

JNTO資料(対2019年比)より

JNTO資料(対2023年比)より

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