
米国の観光経済のデータ分析・予測をおこなうツーリズム・エコノミクスは、トランプ大統領の関税政策やその発言に対する反発によって、2025年の米国への旅行者数は前年比9.4%減少するとの最新予測を明らかにした。これは、今年2月末に発表した5%減をさらに上回る。今年の初めには9%増と予想していた。
ツーリズム・エコノミクスのアダム・サックス社長は、米国国境での欧州からの観光客の拘束が注目を集め、海外旅行者の意欲を削いでいると話す。米国への旅行を考えていた人は、関税政策、カナダとグリーンランドに対するトランプ大統領の姿勢、ウクライナのゼレンスキー大統領とのホワイトハウスでのやり取りにも憤慨しているという。
ツーリズム・エコノミクスは、カナダからの旅行者が今年20%急落すると予想。この減少はニューヨークやミシガンなどの国境州だけでなく、カリフォルニア、ネバダ、フロリダなどの人気の観光地でも見られるだろうとしている。
米国旅行協会によると、カナダからの旅行者が10%減少するだけで、200万人の訪問者が減少。21億ドル(3087億円)が失われ、1万4000人の雇用が失われる可能性があると警告している。
エア・カナダは年次株主総会で、今年4月から9月までの米国への予約が前年同期比で10%減少していると発表した。
ツーリズム・エコノミクスは、2024年と比べて外国人旅行者が米国で使う金額が90億ドル(1.3兆円)減少すると予想している。
米国への外国人旅行者数は現在、コロナ前の水準にほぼ回復しているが、サックス氏は2019年の水準に完全に戻るのは2029年頃と見ている。
※ドル円換算は1ドル147円でトラベルボイス編集部が算出
※本記事は、AP通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。