
世界の航空会社は、二酸化炭素排出削減で、厳しい状況に置かれている。2025年2月上旬にブリュッセルで開催された「Destination 2050」会議で、欧州航空会社の業界団体Airlines for Europe(A4E)は、EUに対して航空業界を「削減困難な」業界として認識するよう求めた。
A4Eは、「2050年までに排出量実質ゼロの目標を達成したいが、支援が必要。削減の過程で罰せられないようにしてほしい」と主張した。
A4Eの広報担当者は、スキフト(Skift)の取材に対して「支援を受ける保証は、航空業界が脱炭素を効果的に実現するための出発点になる。その支援を含めた包括的な戦略へさらに発展させていく必要がある」と回答した。
「Destination 2050」では戦略の最新版を発表。2050年までにネットゼロを達成するためのロードマップを概説している。
一方、EUの航空戦略については「エネルギーと地政学的な状況の急激な変化、および航空業界の脱炭素化に取り組む緊急性を考慮していない点で時代遅れ」と指摘。最新の戦略の策定を求めた。EUが最後に航空戦略を発表したのは2019年だ。
Destination 2050は、EUに対して、持続可能な航空燃料(SAF)の開発と拡大に向けたより積極的な行動を推し進め、コストを下げて生産を増やす政策を求めた。
※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(Skift)」から届いた英文記事を、同社との正式提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。
オリジナル記事: European Airline Bodies Push EU for Help to Reach Climate Targets
著者:Darin Graham氏