日本百貨店協会によると、2014年9月の全国百貨店売上高のうち、訪日外国人の売上高は前年比58.2%増の47億円となり、9月の過去最高を更新した。中華圏とASEANを中心に購買客数も57.2%増と大きく増加。また、1月~9月累計で10.4%増の424億円となり、2013年の年間実績384億円を上回った。
9月の百貨店全体の売上は0.7%減の4406億円。前年に比べ日曜日が少なかったことから、休日減少分を勘案すれば実質プラスとしており、日本百貨店協会では消費増税前の駆け込み需要の反動は和らいでいるとの認識だ。
商品別では主力の衣料品が紳士(2.7%増)、婦人(0.2%増)ともに前年を上回る推移のほか、化粧品(3.8%増)も3か月連続でプラス。反動減が大きかった美術・宝飾・貴金属は2.8%減にまで回復し、身の回り品(1.0%減)、食料品)1.7%減)も、休日減少分を勘案すれば前年並みの水準だという。