ジェイティービー(JTB)の「アート旅(美術館や芸術祭などを楽しむ旅)に関する調査」で、20代の「アート旅男子」マーケットの可能性が浮上した。これは、20代~60代の男女2万人に実施したスクリーニング調査を経て、過去年間に1回以上、美術館やアートイベントに行った経験があり、1回以上の宿泊を伴う国内旅行をした1030名の本調査の結果によるもの。
本調査対象者のうち、直近の旅行で美術館、芸術祭などのアートイベントなどへ行くことを主目的とする「アート旅」をした割合は5.1%。しかし、今後の意向で「好きな美術館、芸術祭などのアートイベントへ行くために旅行をする」と回答した20代男性は18.4%で最も高く、全体平均の11.2%を上回った。「アートイベント関連グッズなどに使っても良いと思う上限額」でも、20代男性は7058円で全体平均の4198円を3000円近く高い結果になった。これらのことから、若い男性はアートに関心が高く、旅行の動機づけになるのではないかと提言している。
さらに、「アート旅男性」といえる20代男性の特徴についても、調査結果から分析。これによると、インターネットに毎日1時間アクセスするが、テレビの視聴頻度はあまり高くない。また、美容のために毎日1時間以上時間を使う(15.1%)、今後5年間くらいの間にお金をかけたいことでは、貯金と服飾が並び(56.2%)、「家電や電化製品」(50.7%)が続いた。SNSやブログなどで旅行体験を投稿する割合が圧倒的に高く、人との繋がりも旅行の楽しみとし、3割以上がアートイベントにボランティアとしての参加を希望しているという。
調査は2014年9月5日~9月7日まで、東京、大阪、名古屋圏に住む男女20~69歳を対象に、インターネットで実施した。