ハウステンボスが発表した2017年9月期第2四半期(2016年10月1日~2017年3月31日)のグループ連結業績は、取扱高が前年比3.8%増の185億6100万円、営業利益が14.7%減の38億1300万円、経常利益が40.5%増の58億5900万円となった。連結業績に含まれるのは、ハウステンボスとラグーナテンボス、HTBエナジーなど計7社。
ハウステンボス単体では、取扱高が6.1%減の143億9700万円、営業利益が13.5%減の41億900万円、経常利益が27.2%増の55億8300万円。連結では取扱高は増収だったが、単体では減収となった。
同期間中のハウステンボスの入場者数は、前年比5.9%減の147万7000人、宿泊者数は5.2%減の16万1000人。ハウステンボスによると、2016年4月の熊本地震直後からは緩やかな回復基調が見られたものの、団体観光客をはじめ訪日外国人の集客は低調。特に海外からの入場者数は19.5%減の8万7400人となり、約2割減となった。
ただし、この状況下でも園内での体験価値の向上に注力し、世界最大や日本初のエンタ-テイメントの提供に尽力。例えば、世界最大の電飾を使用した「光の王国」や、「変なホテル」のギネス世界記録認定などの話題を起こし、クリスマス期間は開業以来過去最高の約7万人が来場したという。
その後も、日本初の「夜間ドローンレース」の開催やバーチャルリアリティ(VR)コンテンツを集めた「VRの館」のオープン、ロボット事業会社「ハピロボst」の発足など、IoTやAI(人工知能)といった最先端技術の基盤整備にも着手。今後もコシノジュンコのプロデュースによる「デザイン花火」や、新規VRアトラクションなど、新たな取り組みを継続していく。
これらにより、2017年9月期の通期業績見通しを、入場者数は4%増の300万人、取扱高は4%増の298億円、営業利益は8%増の82億円、経常利益は53%増の100億円と発表。第2四半期の業績を踏まえ、第1四半期決算発表時から下方修正したものの、増収増益を見込む。