トリップアドバイザー決算、純利益は55%減、米国でホテル直接予約の売上げ改善 ―2017年第1四半期

トリップアドバイザーは2017年5月9日、2017年第1四半期決算を発表した。売上は前年同期比6%増の3億7200万ドル(約409億円)とプラス成長を達成。純利益は同55%減の1300万ドル(約14億3000万円)だが、前四半期の同67%減と比べてこちらも改善した。

売上の内訳は、ホテル部門が同4%増の3億1400万ドル(約345億円)、アトラクション、飲食店、バケーションレンタルで構成される「非ホテル」部門が同18%増の5800万ドル(約63億8000万円)。

ホテル部門の売上では、予約機能「インスタント・ブッキング」およびクリック広告の売上が同12%増の2億1100万ドル(約232億円)に拡大。特に米国市場が牽引役となり、予約当たりのホテル売上も改善した。一方、ディスプレイ広告や登録ユーザー向け広告の売上は同4%減の6500万ドル(約71億5000万円)、トリップアドバイザー以外のサイトからのクリック・ディスプレイ広告や予約売上は同17%減の3800万ドル(約41億8000万円)といずれも縮小している。

「非ホテル」部門では、掲載アトラクション数が同約40%増の5万6000軒、「ザ・フォーク(TheFork)」で予約可能なレストラン軒数が同20%増の4万1000軒に拡大。ただし今後は、数の増加に加え、マーチャンダイズや予約成約率の向上、旅行者とのマッチング機能の迅速化など、内容の充実に力を入れる方針だ。

またトリップアドバイザーでは、今年第2四半期の後半をメドに、7000~8000万ドルを投じた広告展開に着手する計画も表明。インスタント・ブッキング機能の導入がひと段落したところで、「ホテル検索だけでなく、最低価格のホテルを見つけて、予約するのにも便利」とのメッセージを、一般ユーザー向けに訴求する。


月間のホテル予約者数は同9%増の約1億5000万人、月間ユニーク・ビジター数は同14%増の約3億9000万人。レビュー数は今年3月末の時点で同43%増の5億件に達した。

※円換算は1ドル110円としてトラベルボイス編集部が算出。

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