パナソニックは、SQUEEZE社が運営する次世代型スマートホテル「Minn蒲田」で、省力化と高品質の接客の両立によるホテル経営DXを目指す共同実証実験を実施する。
パナソニックは非対面の省人施設である同ホテルで、遠隔コミュニケーションシステムを介した有人運営と同水準のサービスを行い、客室単価向上とリピート率向上の成否を検証する。今回は、遠隔地にいるフロント担当者が画面上のアバターを介して対応。同システムのアバターは担当者の顔の動きと声に連動するほか、お辞儀などのしぐさを選択することで、表情豊かな案内ができるという。これにより、宿泊客の満足度を損ねずに、フロントの人件費約75%の削減を目指す。
また、電力モニタリングと遠隔コントロールでは、客室の採算の見える化も実験する。今回は、IoTやAIと配線器具や開閉センサーなどの技術を融合した機器を活用。ホテルの水光熱費の管理は従来、棟全体での管理が一般的だが、今回の実証実験では客室ごとの電気代を把握する。さらに、同ホテルの無人チェックインシステムと連動させることで、宿泊客のチェックイン/アウトに連動して客室のスイッチ類を操作。客室の電気代の約10%削減を目指す。